「盗まれた」ウクライナ産穀物積載疑惑の貨物船、シリア到着
このニュースをシェア
【8月5日 AFP】レバノン当局はこのほど、ウクライナから盗まれた小麦粉や大麦を積んでいる疑いがあるとして差し押さえていたシリアの貨物船を解放したと発表した。捜査の結果、積み荷が盗品かどうか証明できなかったという。
レバノン国営メディアによると、貨物船「ラオディケア(Laodicea)」は4日午前8時、同国北部トリポリ(Tripoli)港を出航。シリア当局は、ラオディケアが同国タルトゥース(Tartous)に到着したことを認めた。
在レバノン・ウクライナ大使館は、ラオディケアの積み荷はロシア軍が占領している州で積まれたと主張。盗品であることを示す証拠をレバノン当局に提出していた。
ウクライナ政府は、ラオディケアの解放決定に「失望した」との声明を出した。
レバノン検察は7月30日、ラオディケアの差し押さえを命じ、警察に捜査を指示した。その結果、積み荷はシリアの貿易商のものと判明したという。(c)AFP