【8月6日 CNS】世界チェス連盟の葉江川(Ye Jiangchuan)副会長が7月3日、重慶市(Chongqing)で約20人のチェス愛好家と一斉に対戦した。

 葉氏は1993年に中国人として2番目に「グランドマスター」の称号を獲得。中国チェス選手権で7回優勝し、チェスオリンピックに中国代表として12回連続で出場した。2000~2020年に中国代表チームのヘッドコーチを務め、チェスオリンピックと世界選手権でチームに栄冠をもたらしたほか、謝軍(Xie Jun)氏や侯逸凡(Hou Yifan)氏ら女性世界王者を輩出した。

 葉氏が訪問した重慶市は、譚中怡(Tan Zhongyi)氏、雷挺婕(Lei Tingjie)氏、黄茜(Huang Qian)氏ら個人のチェス世界チャンピオンとチーム世界チャンピオンメンバーの出身地。重慶市九竜坡(Jiulongpo)地区は2015年に「全国チェスの故郷」に指定されている。チェスの普及に熱心な葉氏は重慶市を何度も訪れて指導している。

 葉氏は「若者にとってチェスは論理的思考能力を養い、挫折に直面しても前向きな姿勢を育むことができる。プレーヤーは世界のどこに行ってもチェスを通じて仲間をつくることができる」と意義を語る。また、「一斉対戦」という方式については「ハイレベルなプレーヤーと愛好家の距離を縮める最良の方法だ。特に子どもたちの関心を高めるのに役立つ」と説明する。

 会場では、いずれもグランドマスターで男性の卜祥志(Bu Xiangzhi)氏と女性の蕭依依(Xiao Yiyi)氏も「一斉対戦」に参加。3~64歳の約60人と対戦した。(c)CNS/JCM/AFPBB News