【8月5日 AFP】新型コロナウイルスのワクチン接種を拒否しているためカナダへの入国が不可能となっている男子テニスのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が、同国モントリオールで行われるナショナルバンク・オープン(National Bank Open 2022)を欠場することが正式に決まった。大会主催者が4日に発表した。

【図解】「ビッグ3」が席巻した過去20年のグランドスラム

 ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)王者のジョコビッチは、これまで新型コロナのワクチンを打っていなかったことから、マスターズ1000(ATP Masters 1000)の同大会には出場できない見通しとなっていた。同様に米国も入国者に対してワクチンの接種証明を義務付けているため、今月下旬に開幕する全米オープン(US Open Tennis Championships 2022)も欠場すると思われる。

 8日に開幕するナショナルバンク・オープンの男子シングルスでは、ドイツのオスカー・オッテ(Oscar Otte)も出場を辞退。カナダテニス協会(Tennis Canada)は、代わりにベンジャミン・ボンジ(Benjamin Bonzi、フランス)と、今年のウィンブルドンで準優勝を果たしたニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)が本戦の出場権を獲得したと発表した。

 また、四大大会(グランドスラム)で通算3度の優勝を誇る元世界1位のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は、ダビド・ゴフィン(David Goffin、ベルギー)とバセック・ポスピシル(Vasek Pospisil、カナダ)、アレクシ・ガラノー(Alexis Galarneau、カナダ)とともに、ワイルドカード(主催者推薦)での出場権を手にした。

 2009年と2010年、2015年に同大会を制しているマレーは、世界ランキングが今季開幕時点の134位から現在50位まで上昇している。開催中のシティ・オープン(Citi Open 2022)ではマイケル・イマー(Mikael Ymer、スウェーデン)に初戦敗退を喫したものの、ランキングを上げて今年の全米オープンのシードを獲得する自信はあると先日語っていた。(c)AFP