【8月4日 AFP】台湾国防部(国防省)は4日、中国軍が、台湾周辺海域に複数の弾道ミサイルを発射したと発表し、「地域の平和を損ねる非理性的な行動」だと非難した。

 また、日本の岸信夫(Nobuo Kishi)防衛相は同日、中国が発射した弾道ミサイルが初めて日本の排他的経済水域(EEZ)に落下したとみられると発表した。

 台湾国防部は声明で「中国共産党がきょう午後1時56分(日本時間同2時56分)ごろ、複数の『東風(Dongfeng)』弾道ミサイルを台湾北東沖と南西沖に向けて発射した」と明らかにした。

 台湾軍は、具体的な着弾点や、ミサイルが台湾島上空を飛行したかどうかについては明らかにしていない。

 中国軍も、複数のミサイルを発射したと認め、「全てのミサイルが標的に命中し、攻撃精度と領域拒否能力が確認された」と主張した。

 また、日本の岸防衛相は記者団に対し、「中国が発射した9発の弾道ミサイルのうち、5発が日本のEEZ内に落下したとみられる」と述べた。

 映像は国営中国中央テレビ(CCTV)が4日報じた内容の一部。(c)AFP