【8月4日 AFP】台湾海峡(Taiwan Strait)に面した中国・平潭(Pingtan)島は、きらめく海とサンゴ礁が人気の観光地で、夏には多くの人が訪れる。だが4日には、中国軍によるミサイル発射のごう音が鳴り響き、観光客は驚きの声を上げた。

 中国はナンシー・ペロシ(Nancy Pelosi)米下院議長の台湾訪問を深刻な挑発行為と見なし、対抗措置として台湾周辺で前例のない軍事演習を開始した。

 平潭島と台湾の距離は約125キロで、中国内で台湾に最も近い。気温が38度に達した4日にも、島の東端には大勢の観光客が訪れていた。

 同日午後、数キロ離れた軍事施設からミサイルが発射されると、客は一斉に爆音がした方へ振り向いた。

 ある女性は、「ちょっと心配」だと話し、同行者に帰ろうと促していた。AFPが取材した男子学生は「怖いかって? 全然」と笑顔で答えた。

 4日に始まった演習は、7日正午(日本時間午後1時)まで続く予定。(c)AFP/Sebastien Ricci