【8月4日 AFP】ミャンマー西部ラカイン(Rakhine)州でこのほど、珍しい白い象が生まれた。国営メディアが3日、報じた。

 国営英字紙ミャンマーの新しい灯(Global New Light of Myanmar)によると、白象は7月に生まれた。体重約80キロ、体高約70センチで、名前はまだ決まっていない。

 子象は、真珠色の目や特徴的な尾など貴重な白象の八つの特徴のうち、七つが見られるという。

 東南アジアでは、白い象は非常に縁起がいいとされてきた。古代の支配者らは財力を高めるため、できるだけ多くの白象を所有しようとしたといわれている。

 だが、白象の飼育には膨大な費用が掛かるため、現代では「白象」が美しいが役に立たないものの表現として使われることもある。

 国営メディアによると、ミャンマーでは現在、首都ネピドーで6頭の白象が飼育されている。

 ミャンマーでは昨年の軍事クーデター後、軍による反軍政派に対する弾圧が続いており、白象の誕生に対するSNS上の反応は鈍いもしくは冷ややかだった。

 あるユーザーは「私の目がおかしいのかな。この象、茶色くない?」と投稿。「象が大切だったのは昔だけ」「この哀れな象は刑務所行きだ」などのコメントも見られた。

 映像はミャンマー国営放送(MRTV)より3日提供。(c)AFP