【8月4日 AFP】アイスランドの首都レイキャビク近郊で3日、火山が噴火した。同国気象庁(IMO)が発表した。現場は昨年噴火した火山の近くにあり、地面の亀裂から溶岩が流れ出ている。

 噴火はレイキャビクの南西約40キロのレイキャネース半島(Reykjanes Peninsula)で発生。近くのファグラダールスフィヤットル(Fagradalsfjall)山付近では昨年、3~9月の半年間にわたり噴火が継続し、大勢の見物客が押し寄せていた。

 今回の噴火現場では、地面から溶岩が噴き出し、冷えて黒い岩となって周辺に広まり、丘陵には青い煙が立ち上っている。現場を訪れたAFP記者によると、周辺にはすぐに人々が集まり、地中から発せられる轟音を聞きながら、噴き上がる溶岩を見物していた。

 IMOは、噴火により生じた亀裂の長さを約300メートルと推定。噴火は、昨年の噴火現場から1キロ足らずのメラタリル(Meradalir)渓谷で始まったとしている。周辺ではこれに先立ち地震活動が活発化しており、先月30日から地震が約1万回発生。うち2回はマグニチュード(M)5.0以上を記録していた。(c)AFP/Jeremie RICHARD