【8月3日 CGTN Japanese】中国商用飛機有限責任公司(COMAC)は1日、中国製大型旅客機「C919」が許可取得のための試験飛行を完了したと発表しました。許可取得に向けた試験飛行はC919の商用運航参入にとって「一里塚」としての意義があります。  

 C919は、中国が国際民間航空規則に基づき自ら開発した、独自の知的財産権を持つ大型ジェット機です。座席数は158〜168席、航続距離は4075〜5555キロで、2015年11月2日に組み立てを終えラインオフし、2017年5月5日には初飛行に成功しました。C919はさらに、初めてのユーザー引き渡しを控えていた今年5月14日に、初のテスト飛行を順調に終えました。  

 許可取得のテスト飛行の終了はC919が商用運航に投入される前提条件の一つとのことです。C919は今後、中国民用航空局の審査手続きを経て、航空機の耐空証明を取得する必要があります。耐空証明の取得は、C919が正式に中国国内で商用運航を開始できることを意味します。さらに海外での商用運航を始めるためには、中国民用航空局が発行した耐空証明を取得するだけでなく、欧州航空安全機関(EASA)発行の耐空証明や米連邦航空局(FAA)発行の耐空証明を取得せねばなりません。

 C919はこれまでに、累計28社から815機の注文を受けています。うち中国東方航空はC919の世界初のユーザーとして、すでに5機の購入契約を正式に締結しました。中国国際航空や中国南方航空、海南航空、四川航空、幸福航空、河北航空なども発注する考えです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News