【8月4日 Xinhua News】中国江西省(Jiangxi)の九嶺山脈奥地にある宜春市(Yichun)靖安県(Jingan)中源郷には炎暑の中、各地から涼を求めて2万人以上の避暑客が訪れている。

 同郷は平均標高が600メートル以上あり、森林率は約90%で、夏の平均気温は近隣の省都、南昌市(Nanchang)の市街地よりも6~10度低い。そのため多くの南昌市民が同地を訪れ地元の村民が貸し出す部屋に滞在し、ピーク時には空部屋を見つけるのも難しい。

 同郷三坪村の村民、胡緑英(Hu Luying)さんは、2019年に政府の支援を受け、所有する古い家を改装して「農家楽(アグリツーリズム)」を始めた。その年、胡さん一家の収入は10万元(1元=約20円)を超えた。同郷には現在、宿泊客2万人以上の受け入れが可能な民宿640軒以上が登録され、2千人以上の雇用を創出している。

 ここ数年、地元政府は同郷を「避暑地の町」として整備することに着手した。「農家楽」から「民宿」への段階的な転換と高度化を推進し、健康や保養、レジャー、観光などの機能を統合した、居住や観光に適した特色ある町づくりを目指している。(c)Xinhua News/AFPBB News