【8月3日 AFP】ロシアのドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)前大統領(56)のSNSのアカウントに旧ソ連諸国の主権に対して疑義を呈する内容の投稿がなされた問題で、同氏の側近は2日、アカウントが「ハッキングされた」ためだと釈明した。

 問題の投稿は、カザフスタンを「人工国家」と呼び、同国がロシア系住民に対して「ジェノサイド(集団殺害)」を行ったと主張。ジョージアについては、19世紀にロシア帝国の一部となる以前は「存在しなかった」と述べた。

 この投稿は、ロシアのSNS「フコンタクチェ(Vkontakte)」のメドベージェフ氏のアカウントをフォローする220万人に共有されたが、公開後まもなく削除された。

 同氏の側近オレグ・オシポフ(Oleg Osipov)氏は国営ロシア通信(RIA)に対し、「フコンタクチェの管理者(と関係当局)が、ページをハッキングし、削除された投稿を公開した者に対応する」と述べた。

 メドベージェフ氏は2008~2012年に大統領を1期務め、現在は安全保障会議副議長を務めている。ウクライナ侵攻開始以降、ロシアを「憎む」人を「堕落した人」と呼び、核戦争の可能性に言及するなどタカ派的な発言を増やし、西側諸国を非難している。(c)AFP