【8月3日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するアルピーヌ(Alpine F1)から来季F1へ昇格すると発表されたドライバーのオスカー・ピアストリ(Oscar Piastri)が2日、同チームでF1を走ることはないとその直後に否定した。

 アルピーヌはこの日、世界王者に2回輝いているフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)のアストンマーティン(Aston Martin F1)移籍に伴い、「チームがこのオーストラリア人若手ドライバーに注力してきた流れに沿って」、21歳のピアストリがリザーブから昇格すると発表していた。

 しかしその後に本人がSNSで「アルピーヌとは2023年の契約を結んでいない」とコメント。「自分の理解では、アルピーヌF1はこちらの同意なしに、きょうの午後遅くにプレスリリースを出し、僕が来年彼らのために走ると発表した」が、これは「間違い」だと話し、「来年アルピーヌで走ることはない」と続けた。

 ピアストリが否定したことについてAFPが確認したところ、アルピーヌはコメントを差し控え、当初の発表を貫いた。

 豪メルボルン生まれのピアストリは、2019年にフォーミュラ・ルノー・ユーロカップ(Formula Renault Eurocup)で年間タイトルを獲得した後、アルピーヌのアカデミーに加入し、2020年にフォーミュラ3(F3、FIA F3選手権)、2021年にフォーミュラ2(F2、FIA F2選手権)で総合優勝を飾っていた。

 アロンソの移籍を受けてアルピーヌは来季、ピアストリとエステバン・オコン(Esteban Ocon)のタッグでF1に臨むことを計画していたが、ピアストリについてはこのところ、マクラーレン(McLaren)と話し合いを行っているとの報道が出ている。(c)AFP