【8月2日 AFP】女子ゴルフの元世界ランキング1位で、2016年リオデジャネイロ五輪の銅メダリストである中国の馮珊珊(Feng Shanshan、フォン・シャンシャン)が2日、現役引退の意向を表明した。

 最後の実戦となっている昨年の東京五輪で引退を強く示唆していた馮は、自身のインスタグラム(Instagram)アカウントに投稿した発表文で「違うことに挑戦する時期がきた」とつづった。

 さらに「ここ数年における(新型コロナウイルスの)パンデミック(世界的な大流行)が、あらゆる物事を変えていて、自分もいろいろ考えるようになった」とし、「少しペースを落とし、自分自身の成長にもっと集中したり、家族と一緒の時間を過ごしたりするときがきた」と続けた。

 2007年に18歳にして中国勢初のLPGAツアー出場権を獲得した馮は、同国出身では男女を通じて史上初にして自身唯一のメジャー優勝となった2012年の全米女子プロ選手権(Wegmans LPGA Championship 2012)を含め、同ツアーでの実働14年間で合計10勝を記録。2017年には、中国人選手としては初めて世界1位に上り詰めたゴルファーとなった。

 5日に33歳の誕生日を迎える馮は、LPGAツアーに最後の別れを告げるべく、今季終盤に韓国や台湾、日本で行われるアジアのエリート大会に出場する可能性を残しており、「パンデミックの影響で、コース上で私を応援してくれる人々に正式なお別れができていない」とし、「近いうちに最後の試合で、LPGAツアーの友人全員と会えることを願っている」と記した。(c)AFP/Daniel HICKS