【8月1日 AFP】米カリフォルニア州で、今年最大規模の山火事「マッキニー・ファイア(McKinney Fire)」が先週発生し、乾燥した地域に燃え広がっている。1日までに2人が死亡したほか、数千人が避難を余儀なくされている。

 マッキニー・ファイアは7月29日に同州北部で発生。州森林保護防火局(CalFire)は、ワイリーカ(Yreka)近郊の210平方キロ以上に広がっていると発表した。

 同州のギャビン・ニューサム(Gavin Newsom)知事は、火災によって住宅が破壊され、重要なインフラが脅かされているとして、翌30日に非常事態を宣言。今回の火災は「乾燥した燃料、極度の干ばつ状態、高温、風、雷雨によって激化し拡大した」と説明した。

 カリフォルニア州知事緊急対策室によると、シスキュー(Siskiyou)郡を中心に住民2000人以上に避難命令が出された。

 近年、カリフォルニア州をはじめとする米国西部では温暖化により、大規模かつ迅速に広がる山火事が相次いでいる。干ばつに悩まされる同州では今後数か月間、火災が発生しやすい時期が続く。

 世界の他の地域でも、今年に入って大規模な山火事が発生している。(c)AFP/David McNew