【7月31日 AFP】イラクの首都バグダッドで30日、イスラム教シーア派(Shiite)指導者ムクタダ・サドル(Moqtada Sadr)師の支持者が再び国会に突入した。
 
 対抗勢力による首相候補擁立に抗議するデモ隊が国会に突入したのは、27日に続き2度目。サドル師支持者は占拠を続けるとしている。

 イラクでは昨年10月の総選挙でサドル師派が最大勢力となったものの新政権樹立には至らず、9か月にわたって政局が混乱している。

 デモ隊は国営イラク通信(INA)が伝えた報道陣向けの声明で「当面、座り込みを続ける」と宣言した。

 かつて民兵組織を率いて米軍やイラク政府軍に対抗したサドル師の支持者は、親イラン派政治勢力がムハンマド・スダニ(Mohammed al-Sudani)元人権相を首相候補として擁立したことに抗議している。

 デモに参加した公務員(47)は「スダニ氏は不要だ」と述べ、「腐敗した無能な政府に抗議するため、ここ(国会)の庭で寝るつもりだ」と語った。(c)AFP