【7月31日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2022-23)予選のフェネルバフチェ(Fenerbahce)対ディナモ・キーウ(Dynamo Kyiv)戦で、フェネルバフチェのサポーターが「ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)」とロシア大統領の名前を叫んだ問題で、同クラブの会長が30日、謝罪するつもりはないと断言した。

 SNSに投稿された27日の試合映像では、ディナモ・キーウが先制点を挙げた後、ホームのフェネルバフチェファンでいっぱいのスタジアムの一画からプーチン大統領の名前を連呼する声が上がっていた。

 これに対して、ウクライナの駐トルコ大使は「悲しい」と表明し、フェネルバフチェも当初、ファンの振る舞いは「クラブの姿勢や価値観を表したものではない」と話していた。

 ところがフェネルバフチェのアリ・コチュ(Ali Koc)会長は、ウクライナの関係者を批判し、「ウクライナに謝罪するつもりはない」と話すと、「ウクライナ大使と外相の報道官が、自分たちの不適切な発言についてわれわれに謝罪するか次第だ」と続けた。

「不適切で不必要なチャントだったし、われわれ自身の考えるクラブ観とかけ離れていたとは思う。しかし、われわれに何ができる? 彼らの口をふさげとでもいうのか」

 欧州サッカー連盟(UEFA)は28日、「フェネルバフチェサポーターの不適切な行為とされるもの」について、調査を開始したと発表している。試合は延長戦の末に2-1でディナモ・キーウが勝利し、フェネルバフチェは敗退が決まった。(c)AFP