【7月31日 AFP】サッカーFAコミュニティーシールド(FA Community Shield 2022)が30日、英レスター(Leicester)のキングパワー・スタジアム(King Power Stadium)で行われ、リバプール(Liverpool FC)が3-1でマンチェスター・シティ(Manchester City)に勝利した。

 この夏、両チームが大型補強をする中、7500万ユーロ(約102億円)でポルトガル1部リーグのベンフィカ(Benfica)からリバプールへ移籍したダルウィン・ヌニェス(Darwin Nunez)が、ベンチスタートからPKを獲得し、さらに得点も決めていきなりインパクトを残した一方で、シティのアーリング・ブラウト・ハーランド(Erling Braut Haaland)にとっては忘れてしまいたい試合となった。

 ここまでのプレシーズンの出来から批判されることもあったヌニェスだが、ユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督は「彼は優れている」と評価し、「きょうのわれわれはスマートなパスを使ってプレーした。ダルウィンは危険なシチュエーションに絡んでいたし、スペースを活用してフィニッシュも良かった」とコメントした。

「交代した選手が全員、違いをつくり出してくれた。きょうの試合から得た最も重要な情報は、選手の準備ができているということだ」

 リバプールは前半、トレント・アレクサンダー・アーノルド(Trent Alexander-Arnold)のミドルシュートが決まって順当に先制したが、後半に入るとシティの別の新加入FWフリアン・アルバレス(Julian Alvarez)が同点ゴールを決めて試合を振り出しに戻した。

 しかし、こちらもこの夏の大きな話題として、リバプールと契約を3年延長したモハメド・サラー(Mohamed Salah)が、ヌニェスの獲得したPKを決めてリバプールが勝ち越しに成功すると、最後は後半アディショナルタイム、ヌニェスがヘディングで自らゴールを決め、ユニホームを脱いで喜びを爆発させた。

 リバプールはこれで、新シーズンの幕開けを飾る伝統の一戦で2006年以来となる勝利を挙げ、またしてもシティとの激しい優勝争いが予想されるシーズンへ向けてまずは力を見せた。(c)AFP