【7月30日 AFP】ブラジル当局は30日、サル痘で41歳の男性が死亡したと発表した。アフリカ以外でのサル痘の死亡例は初としている。

 この男性は28日、南東部ミナスジェライス(Minas Gerais)州ベロオリゾンテ(Belo Horizonte)で死亡した。現地報道によると、深刻な免疫系の問題があったという。

 同州保健省は、男性がサル痘以外の「深刻な症状のために病院で治療中だった」旨を発表。州保健長官は「住民にパニックが広がらないよう、重篤な併存症があったことを強調しておきたい」と述べ、男性ががんの治療中だったこと、サル痘の死亡率は「非常に低い」ことを付け加えた。

 ブラジル保健省によると、同国では南東部のサンパウロ(Sao Paulo)州とリオデジャネイロ(Rio de Janeiro)州を中心に、1000人近いサル痘患者が記録されている。

■欧州初の死者はスペインで

 一方、スペイン当局も30日、サル痘関連の初の死者を報告した。今回の流行による欧州初の死者と考えられている。

 スペインは今回、最も被害が大きい国の一つで、保健緊急警報調整局によると、これまでに4298人の感染が確認されている。(c)AFP