学校から集団拉致された女性2人、8年ぶり発見 ナイジェリア
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【7月30日 AFP】ナイジェリア当局は30日、イスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」によって8年前に集団拉致された女子生徒のうち、2人を発見したと発表した。
今回発見されたのは、ハンナトゥ・ムサさんとハウワ・ルカさん。2人は北東部ボルノ(Borno)州内のボコ・ハラムの拠点であるサンビサ森林地帯(Sambisa Forest)から脱出し、バマ(Bama)の町にたどり着き、助けを求めた。
同州を管轄する軍部隊の司令官は州都マイドゥグリ(Maiduguri)の兵舎前で、女性2人とその子どもたちをメディアに紹介した。26日にバマの部隊が身柄を確保したという。
拉致された時に18歳だったムサさんは現在26歳。ボコ・ハラムの戦闘員と結婚し、子ども2人をもうけた。夫からサンビサの別の場所にいたルカさんを訪ねる許可を得て外出し、日が暮れるのを待ってルカさんと一緒に出発。2日間歩いてバマで兵士に保護されたと説明した。
また拉致当時19歳だったルカさんは「ずっと逃げる方法を探していた」と述べ、ムサさんが訪ねてきて計画を持ち掛けられるとすぐに承諾したと語った。
ボコ・ハラムは2014年、ボルノ州チボク(Chibok)で12~17歳の女子生徒276人を連れ去った。そのうち、これまでに57人が脱出に成功。さらに当局による交渉の結果、80人がボコ・ハラム幹部との身柄交換で解放されている。
最近ではさらに多くの女子生徒が発見されているが、いまだ100人以上が行方不明となっている。プロパガンダ映像によると、多くの女性がボコ・ハラム戦闘員と強制的に結婚させられている。(c)AFP