【7月29日 AFP】フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領と訪仏中のサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子(Crown Prince Mohammed bin Salman)はパリで行った会談で、ロシアのウクライナ侵攻による「影響を緩和する」ために取り組むことで一致した。仏大統領府が29日、発表した。

 大統領府の声明は「大統領とサウジ皇太子は紛争を終結させ、欧州や中東そしてより広い世界への影響を緩和するための協力を強化する必要性を強調した」としている。

 マクロン大統領の側近は両者の会談前、マクロン氏が皇太子に対し、原油価格を押し下げるため、原油増産を働き掛ける予定だと示唆していた。

 欧州諸国では、対ロ制裁やロシア側の供給制限により、ロシア産の原油やガスの供給が滞っており、代わりとなる調達先を探している。サウジは原油生産国の中で、増産余力のある数少ない国の一つになっている。(c)AFP