【7月29日 AFP】(更新)ロシア国防省は29日、親ロシア派が実効支配するウクライナ東部オレニフカ(Olenivka)にある捕虜の収容施設を、ウクライナ軍が夜間に攻撃したと非難した。これにより、ウクライナ人捕虜40人が死亡したとしている。

 国防省の声明によると、攻撃で捕虜75人のほか、収容施設の職員8人が負傷した。同省は、ウクライナ軍が米国から供与された高機動ロケット砲システム「ハイマース(HIMARS)」を使用したと主張している。

 ウクライナ軍は同日、ロシアの主張を否定する声明を出した。その中で「国際人道法の原則と規範を全面的に遵守し履行するウクライナ軍は、民間の施設を攻撃することはこれまでも、これからもない。捕虜となった仲間が収容されている可能性が高い施設はなおさらのこと攻撃などしない」としている。

 捕虜には、南東部マリウポリ(Mariupol)のアゾフスターリ(Azovstal)製鉄所で投降したアゾフ連隊(Azov Regiment)のメンバーも含まれるという。

 ロシアのテレビは、破壊された兵舎や金属製のベッドとみられる映像を流したが、負傷者は映っていなかった。(c)AFP