【7月29日 AFP】米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領と中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は28日、電話会談を行った。中国の国営新華社(Xinhua)通信によると、会談では「率直」なやりとりが行われ、習氏はバイデン氏に対し、台湾をめぐる問題で「火遊び」をしないよう警告した。

 習氏は、中国が自国の領土とみなす台湾に関し、「火遊びをする者は、いずれやけどをすることになる」とけん制。「米国側がそれを十分に理解してくれるよう望む」と述べたとされる。

 一方、ホワイトハウス(White House)の声明によると、バイデン氏は会談で、米国の台湾政策に変わりはないと強調。「現状を変更したり、台湾海峡(Taiwan Strait)の平和と安定を損なったりする一方的な取り組み」に強く反対すると表明した。

 会談は2時間以上にわたった。両首脳の会談はバイデン氏の就任以来5度目だが、貿易戦争や台湾をめぐる緊張のなか、両国間で深まる不信感はますます露呈している。最近では、ナンシー・ペロシ(Nancy Pelosi)米下院議長が台湾を訪問する計画をめぐり、中国は米国に対する批判を強めていた。(c)AFP/Sebastian Smith