【7月28日 AFP】欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)予選で、トルコ・イスタンブールで同国のフェネルバフチェ(Fenerbahce)とウクライナのディナモ・キーウ(Dynamo Kyiv)が27日に対戦した際、先制点を取られたフェネルバフチェのサポーターが「ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)」とロシア大統領の名前を連呼する不規則な言動があった。

 ロシア軍の侵攻を受けているウクライナのバシル・ボドナル(Vasyl Bodnar)駐トルコ大使は28日、「フェネルバフチェのファンから、われわれの国を爆撃しているロシアの殺人者であり侵略者を支持する言葉を聞いたことはとても悲しい」とツイッター(Twitter)に投稿した。

 ソーシャルメディアに投稿された映像によると、スタジアムを埋め尽くしたフェネルバフチェのファンの一部が、プーチン氏の名前を連呼した。ディナモ・キーウのサポーターをあおり立てようとしたものとみられる。

 激怒したディナモ・キーウのミルセア・ルチェスク(Mircea Lucescu)監督は、相手チームのサポーターの言動に抗議するため、試合終了後の記者会見への出席を拒否した。監督はトルコのメディアに対し、「あのような連呼は予想していなかった。残念だ」と述べた。

 試合は、ディナモ・キーウが2-1で勝利した。

 ウクライナ軍は、トルコ製の無人攻撃機「バイラクタルTB2Bayraktar TB2)」を運用し、ロシア軍に対する戦果を上げている。ウクライナには現在、「バイラクタル」というラジオ局もあり、ウクライナを軍事的に支援するトルコは概して、ウクライナ国民の間で好感を持たれている。(c)AFP