【7月28日 AFP】国連安全保障理事会(UN Security Council)は27日、ミャンマー軍事政権による民主活動家ら4人に対する死刑執行を非難する声明を発表した。

 ミャンマーでクーデターが起きて以降、安保理内で同国関連の動きを阻止してきたロシアや中国を含め、各国が足並みをそろえるのは異例。声明では、死刑執行を非難するとともに、民主化指導者アウンサンスーチー(Aung San Suu Kyi)氏の即時解放を求めた。

 声明は「安保理理事国は、週末のミャンマー軍による反体制派活動家の処刑を非難する」とし、アントニオ・グテレス(Antonio Guterres)事務総長の25日の声明に触れ、「恣意(しい)的に投獄された人々の即時解放」を要求した。

 民主派勢力でつくる「国家統一政府(NUG)」は、「民主派活動家の死刑執行に対する国連安保理の非難を歓迎する」とツイッター(Twitter)に投稿した。さらに、「(安保理が)軍政に対して具体的な行動を起こす時だ」と呼び掛けた。

 今回処刑されたのは、スーチー氏率いる国民民主連盟(NLD)の元議員ピョーゼヤトー(Phyo Zeya Thaw)氏のほか、「ジミー」の名で知られる著名活動家チョーミンユ(Kyaw Min Yu)氏ら。2人とも反テロリズム関連法違反で有罪とされていた。(c)AFP