【7月29日 Xinhua News】中国国家能源(エネルギー)局の章建華(Zhang Jianhua)局長は27日、国務院新聞(報道)弁公室が開いた「エネルギー大国建設を加速させ、エネルギー安全保障に全力を尽くす」関連会見で、同局が第14次5カ年規画(2021~25年)のエネルギー計画とエネルギー分野の二酸化炭素(CO2)排出量ピークアウト計画の導入・徹底に力を入れ、エネルギーのグリーン(環境配慮)低炭素化と質の高い発展を推進すると説明した。

 章氏は取り組みについて次のように述べた。

 ①非化石エネルギーの発展に力を入れる。中国の再生可能エネルギー発電の設備容量は昨年、約1億3千万キロワット増加し、同年10月に10億キロワットの大台を超えた。今年上半期(1~6月)の新規設備容量は5千万キロワットを上回り、25年にはエネルギー消費全体に占める再生可能エネルギーの割合が約18%に達する見通しとなっている。今年に入り、原子力発電ユニット6基の着工も認可した。

 ②石炭のクリーンで効率的な利用を積極的に推進する。石炭火力発電の省エネ・CO2排出削減に向けた改造を実施した。21年は2億4千万キロワットの改造を完了し、今年は引き続き2億2千万キロワットの改造を実施。21~25年期間中、計6億キロワットの改造目標の達成に向け良い基盤を築き上げた。

 ③末端に使われるエネルギーのクリーン化を強化する。北部地域のクリーン暖房計画を目標より前倒しで達成し、クリーン暖房面積は156億平方メートルに及び、比率は73・6%となった。代替された石炭量は1億5千万トンを超え、微小粒子状物質「PM2・5」の濃度引き下げや大気品質改善に対する寄与度は3分の1を超えた。また、電気自動車(EV)用充電施設の建設も加速させ、6月までに充電施設を392万基設置し、世界一の充電インフラを形成した。25年はEV2千万台以上の需要に対応する。

 章氏はさらに、世界的にエネルギー供給が逼迫(ひっぱく)し、欧州の多くの国で石炭火力発電を再開した昨年、中国は非化石エネルギーを発展させており、最終エネルギー消費に占める割合を15・9%から16・6%へと0・7ポイント高め、中国共産党第18回全国代表大会(2012年11月)以降の年平均伸び率を維持していると説明。30年までに非化石エネルギーの割合が年平均1ポイントの速度で拡大するとの予測を示し、30年までのCO2排出量ピークアウトの目標達成に自信をもっていると強調した。(c)Xinhua News/AFPBB News