トラウトの背中負傷、長期的影響の懸念 本人は「心配ない」
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【7月28日 AFP】米大リーグ(MLB)、ロサンゼルス・エンゼルス(Los Angeles Angels)のチームトレーナーを務めるマイク・フロスタッド(Mike Frostad)氏は27日、マイク・トラウト(Mike Trout)は背中に「まれな症状」があり、「残りのキャリアを通じて」対処しなければならない可能性があると明かした。だがトラウト本人はその後、自身は「心配していない」と話した。
トラウトは7月12日の試合で負傷交代して以来、チームへの同行は続けているが出場からは遠ざかっている。当初は背中のけいれんと診断されたが、18日に胸郭の炎症が判明し、先週は痛みを軽減するためコルチゾン(Cortisone)注射を打っていた。
フロスタッド氏はチームのウェブサイトで、トラウトの状態は良くなってきているとしつつ、長期的な問題になる可能性があるとコメント。「少し懸念せざるを得ないと思う」と話し、「きょうは少し調子が上向きで、(注射の)効果を実感し始めている。しかし長期的には、今季の残りだけではなく、おそらく残りのキャリアを通じて付き合っていかなければならないものとして、われわれは考える必要がある」と指摘した。
だがトラウトは、チームが4-0でカンザスシティ・ロイヤルズ(Kansas City Royals)に勝利した試合後、「自分は心配していない」とコメントし、「たくさんスイングすれば、突然何かが起こることもある。しばらくそのままプレーしていたが、問題を解決する時間を取るべきだというところまで来た」と説明した。
フロスタッド氏によれば、トラウトの現在の診断は胸椎と肋骨(ろっこつ)の間にある肋椎関節の機能障害で、「現在、彼の背中にあるのは、非常にまれな症状」だという。助言を求めた外科専門医も「あまり見かけない」状態だと言っていたことを紹介した。
フロスタッド氏の発言後、多くの応援や心配のメッセージをもらったというトラウトは、感謝の言葉を口にしつつ、キャリアが危ぶまれるほどの事態だとは考えていないと強調。今季再びプレーできると考えているかとの質問に対しては、それが目標だと答えた。
現在は野球の練習はせずに体幹トレーニングや、有酸素運動を行っているトラウト。昨季はふくらはぎのけがで出場36試合に終わったが、今季はこれまで24本塁打、51打点、打率.270と立て直していた。(c)AFP