【7月28日 AFP】ポーランドは27日、韓国製の戦車や大砲、戦闘機を購入する契約を締結した。北大西洋条約機構(NATO)加盟国のポーランドは、ロシア・ウクライナ両国と国境を接しており、防衛力を強化している。

 調印式は首都ワルシャワで行われ、航空機メーカーの韓国航空宇宙産業(KAI)と、戦車などを生産する現代ロテム(Hyundai Rotem)の代表者が出席した。金額は公表されていない。

 調印式後、マリウシュ・ブワシュチャク(Mariusz Blaszczak)国防相は「われわれは、ウクライナで起こっていることから教訓を得ている」と言明。自国軍の装備強化は喫緊の課題だと述べた。

 国防省関係者によると、FA50戦闘攻撃機48機の納入が来年に始まる予定。韓国航空宇宙産業のアン・ヒョンホ(Ahn Hyunho)最高経営責任者(CEO)は、同機の生産をポーランドに徐々に移管する予定だとしている。

 またポーランドは、現代ロテムのK2戦車、通称「ブラックパンサー(Black Panther)」を180台購入。さらに、2026年に同国で生産を開始するK2戦車の特別モデルK2PLを800台調達する予定だ。

 さらにK9自走榴弾(りゅうだん)砲48両は今年引き渡される予定だが、ポーランド国防省によると、24年に600両の調達を始め、26年には国産化が始まる予定という。(c)AFP