【7月27日 AFP】国連(UN)とトルコが仲介して合意に達したウクライナとロシアの穀物輸出再開を支援する共同調整センターが27日、トルコ・イスタンブールで正式に発足した。

 式典に出席したトルコのフルシ・アカル(Hulusi Akar)国防相は報道陣に対し、「センターが人道的なニーズや平和に最大限貢献することを期待している」と述べた。センターには、ウクライナ、ロシア双方の軍民の関係者のほか、トルコや国連の代表も駐在する。

 センターは、ウクライナ産の穀物を積載した貨物船の安全な航行を後押しするための監視活動のほか、黒海(Black Sea)の出入りに際して船舶が禁止兵器を積んでいないかを確認する臨検の監督が主要な任務となる。

 紛争でウクライナやロシアからの穀物輸出が停滞したことにより、世界的に穀物価格は高騰し、貧困国の食糧調達に深刻な影響を与えている。(c)AFP