【7月28日 Xinhua News】中国河北省(Hebei)武安市(Wuan)の文物保護管理所は、同市邑城鎮東三里村で7月初めに実施した家風・家訓文化の調査で、民家から明朝万暦年間の聖旨(皇帝の勅書)が見つかったと発表した。

 聖旨は長さ185センチ、幅30センチで、455字が楷書体で書かれていた。字体は厳粛かつ端正で力強く、高い芸術性と美的価値を持つ。

 同管理所の王偉(Wang Wei)所長によると、聖旨は万暦34(1606)年5月14日、当時の戸部広東清吏司主事、冀述(き・じゅつ)の両親を褒賞するため発せられた。

 冀述は明の万暦26(1598)年の進士(科挙合格者)で、最終官職は兵部車駕司主事。王氏は今回見つかった聖旨について、封建社会の報奨制度を正確に記録しており、明代の官吏制度や社会文化、儀礼制度を研究する上で高い参考価値を持つと指摘。武安の郷土史と氏族文化の研究にも貴重な資料を提供したと語った。(c)Xinhua News/AFPBB News