【7月28日 Xinhua News】中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ、Huawei)はこのほど、モザンビークの首都マプトで、同国科学技術・高等教育省と「デジタルイノベーション・能力構築協力了解覚書」を締結し、デジタル接続や国家政務クラウドプラットフォーム、デジタル人材育成などで協力することで合意した。

 締結式には中国の王賀軍(Wang Hejun)駐モザンビーク大使、モザンビークのダニエル・ニバガラ科学技術・高等教育相、ファーウェイの陳雷(Chen Lei)南アフリカ地区総裁らが出席した。

 王大使はあいさつで、協力覚書の締結について、モザンビークが安全で高効率なデジタルガバナンスを進め、開放的で包摂的なデジタル化発展を推進するのに役立ち、モザンビークのデジタルトランスフォーメーション(DX)のために人材を蓄積するものだと指摘。中国側は将来、中国・アフリカ協力フォーラム(FOCAC)による「9項目事業」の実施をきっかけに、両国のデジタル経済協力の政策的枠組みを構築し、中国系企業によるモザンビークのデジタル分野への投資を奨励すると述べた。

 ニバガラ科学技術・高等教育相は、今回の協力はモザンビーク政府の5カ年計画の実施に役立つとし、協力を通じて情報通信技術(ICT)と科学技術人材の巨大な潜在力を最大限に発揮し、モザンビークのDXを共同で推進するよう希望を示した。

 陳総裁はファーウェイの取り組みについて、モザンビークが今後3年で辺地の450万人のデジタル接続を果たすとの目標を実現し、デジタルデバイド(情報格差)を縮小、こうした地域での人々の生活環境を改善し、農村労働の生産力を高めるのを後押しするとした。ファーウェイはまた、モザンビークがガバメントデジタルサービスのクラウドプラットフォームを早期に開発・リリースし、政府部門間の連携の流れを簡素化、業務効率を向上させるのを促すとした。(c)Xinhua News/AFPBB News