【7月27日 AFP】コンゴ民主共和国東部で国連(UN)平和維持活動(PKO)「国連コンゴ民主共和国安定化ミッション(MONUSCO)」の撤退を求めるデモが激化している。当局は26日、PKO隊員3人とデモ参加者少なくとも12人が死亡したと発表した。

 MONUSCOが武装集団の襲撃を阻止できていないとの不満から、デモ隊は25日、北キブ(North Kivu)州の州都ゴマ(Goma)にあるMONUSCOの基地と物流拠点を襲撃。26日にはベニ(Beni)とブテンボ(Butembo)でもデモが行われた。

 ブテンボの警察署長によると、ブテンボではインド出身の2人、モロッコ出身の1人の計3人のPKO隊員が死亡したほか、1人の隊員が負傷。デモ参加者側にも7人の死者と複数の負傷者が出た。

 MONUSCOは、デモ隊は「コンゴ国家警察から武器を強奪し、PKO隊員に向け至近距離から発砲した」として、「強く非難する」と述べた。

 一方、コンゴ政府のパトリック・ムヤヤ(Patrick Muyaya)報道官は首都キンシャサで記者会見し、デモ隊による襲撃でPKO隊員3人を含む15人前後が死亡、61人が負傷したと発表した。(c)AFP/Glody Murhabazi