【7月27日 AFP】ミャンマーの軍事政権は26日、同国で死刑が執行された民主活動家ら4人について、「何度も死刑判決を下されるべき」だったとし、国際社会からの非難を一蹴した。

 軍事政権のゾーミントゥン(Zaw Min Tun)報道官は、首都ネピドーで開いた定例記者会見で、4人は裁判所の手続きに従って弁護権を与えられたと説明。他の死刑判決と比較して、「彼らは何度も死刑判決を下されるべき罪を犯した」と主張した。

 また、4人は家族とのビデオ通話による面会が許可されたとしたが、詳細は明らかにしなかった。遺体の家族による引き取り許可については、刑務所当局の判断次第とした。

 軍事政権は25日、民主化指導者アウンサンスーチー(Aung San Suu Kyi)氏率いる国民民主連盟(NLD)の元議員ピョーゼヤトー(Phyo Zeya Thaw)氏と、「ジミー」の名で知られる著名活動家チョーミンユ(Kyaw Min Yu)氏ら死刑囚4人の刑を執行したと発表。さらに多くの人が処刑される恐れが高まり、国際社会からは軍事政権に対する厳しい制裁措置を求める声が上がった。

 26日には、ミャンマーの危機終結へ外交努力を主導してきた東南アジア諸国連合(ASEAN)が、死刑執行について「非常に懸念し、深く悲しんでいる」と表明。現議長国のカンボジアは声明で、軍事政権には反対派との対話を促すASEANの呼び掛けに応じる「意思がまったくない」と非難した。(c)AFP