【7月26日 AFP】ウクライナ軍の南部軍管区は26日、南部の港湾都市オデーサ(Odessa)近郊やミコライウ(Mykolaiv)州の複数の地点に対し、ロシア軍がミサイルを撃ち込んだと発表した。両国は穀物輸出の再開で合意したが、ロシア軍による黒海(Black Sea)沿岸への攻撃が続いている。

 南部軍管区は 「黒海からウクライナ南部に対する航空機を使った大規模なミサイル攻撃が行われた」とフェイスブック(Facebook) に投稿した。

 ウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は、オデーサ西郊の保養地ザトカ(Zatoka)で被害を受けた複数の建物の周辺にがれきが散乱する動画を投稿し、「(周辺には)軍事基地も軍隊も存在しない。ロシアのテロリストたちは撃ちたいだけだ。これらのすべての行為について責任を取らせる」と述べた。

 またウクライナ軍は、ミコライウ州でも「港湾のインフラ設備」が標的になったと主張している。

 ウクライナ政府は25日、穀物輸出の再開に向けた準備を進めているとし、今週中にオデーサ州にある港から第1陣となる貨物船を出港させたい考えを示していた。(c)AFP