ウクライナ、穀物輸出「今週」再開 ロシアの攻撃で暗雲も
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【7月26日 AFP】ウクライナは25日、ロシアによる黒海(Black Sea)封鎖の解除を定めた国連(UN)仲介の合意に基づき、自国産の穀物輸出を今週中に再開する見込みだと発表した。合意をめぐっては、ロシアが実施したミサイル攻撃により暗雲が立ち込めていた。
ウクライナとロシアは22日、トルコ・イスタンブールで、黒海の封鎖により滞っている数千万トンの穀物の輸出再開に合意。世界的な食料危機の回避に向けた大きな一歩として歓迎された。
だがロシア軍は翌23日、合意で積み出し港の一つに指定された南部オデーサ(Odessa)港を攻撃。ウクライナは強く反発し、ロシア側による合意不履行の懸念が高まった。
しかし、先週のイスタンブールでの協議でウクライナ代表団を率いたオレクサンドル・クブラコフ(Oleksandr Kubrakov)インフラ相は25日の記者会見で、同国は今週の輸出再開に向けた努力を進めており、合意に基づき「数日以内に」輸出が再開することを期待していると言明した。
ウクライナ当局は、最初に開港するのは南西部チョルノモルスク(Chornomorsk)港になると説明し、近隣オデーサへの攻撃を受け、安全保障の重要性を強調した。クブラコフ氏によると、機雷除去は輸出に必要な航路のみで行われ、貨物船はウクライナ軍艦に護衛されながら穀物だけでなく肥料も輸送する。
ロシアによる黒海封鎖は世界的な物価高騰を招き、飢饉(ききん)の恐れを引き起こした。ウクライナには最大2500万トンの穀物が滞留しているとされ、同国のウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は、合意に基づき約100億ドル(約1兆3700億円)分の穀物が輸出されると見積もっている。(c)AFP/Frankie TAGGART
