【7月25日 AFP】米国野球殿堂(Baseball Hall of Fame)入り式典が24日、ニューヨーク・クーパーズタウン(Cooperstown)で行われ、大リーグ(MLB)のボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)でワールドシリーズを3回制覇したデビッド・オーティス(David Ortiz)氏が表彰された。

「ビッグ・パピ」の愛称で親しまれる46歳のオーティス氏は、2004年にレッドソックスの86年ぶりとなるワールドシリーズ制覇に貢献。さらに07年、シリーズMVPに輝いた13年にも頂点に立った。

「チームメートたちはいつも自分のためにいてくれた。そのことをずっと感謝していく」とレッドソックス時代を振り返ったオーティス氏は、「チームメートたちは第二の家族。彼らを永遠に愛し続ける。残りの人生で感謝し続ける。みんなの存在無しでは成功はなかった」と続けた。

 主に一塁手や指名打者を務めたオーティス氏は、大リーグ20年の現役生活で通算打率.286、541本塁打、1768打点をマーク。オールスターゲームに10回選出され、14年在籍したレッドソックスでは、2006年に球団の歴代シーズン最多となる54本塁打を放った。また、レッドソックスはオーティス氏の背番号「34」を2017年に永久欠番としている。

 一方でオーティス氏は、2013年のボストン・マラソン(Boston Marathon)爆破事件から同市がどのように立ち直ったか、自身がファンからどれほどの愛情を感じたかについて話した。「ボストンのように復活し、コミュニティーが再び一つになるのを見たのは初めてだった。私はボストンのためにいつもそこにいる。ボストンを愛している」

 全米野球記者協会(BBWAA)の記者による投票で、オーティス氏は77.9パーセントの票を集め、資格取得1年目で殿堂入りした。今季の殿堂入り選手はオーティス氏のみだった。(c)AFP