【7月25日 AFP】22F1第12戦フランスGP(France Grand Prix 2022)は24日、決勝が行われ、レッドブル(Red Bull)の世界王者マックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が今季7勝目を挙げ、クラッシュしたフェラーリ(Ferrari)のシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)との総合争いでポイント差を広げた。メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は2位でフィニッシュした。

 灼熱(しゃくねつ)の太陽の下でフェルスタッペンは、完璧なコントロールでF1通算300戦目となったハミルトンに10秒587の大差をつけた。3位にはジョージ・ラッセル(George Russell)が入り、メルセデスがダブル表彰台入りとなった。

 通算27勝目を挙げたフェルスタッペンは、シーズン後半の初戦でルクレールの出はなをくじいた。今季全22戦中12戦を終え、フェルスタッペンは総合争いで2位ルクレールとの差を63ポイントに広げている。

 4位はレッドブルのセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)、5位は最後尾から追い上げたフェラーリのカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)、6位はアルピーヌ(Alpine)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)、7位はマクラーレン(McLaren)のランド・ノリス(Lando Norris)が続き、以下アルピーヌのエステバン・オコン(Esteban Ocon)、マクラーレンのダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)、アストンマーティン(Aston Martin F1)のランス・ストロール(Lance Stroll)となり、アルファタウリ(AlphaTauri)の角田裕毅(Yuki Tsunoda)はリタイアに終わった。

 16周目の終わりのピットストップで2.4秒を要したフェルスタッペンは、7番手でコースに戻ると、すぐにノリスをかわして6番手に順位を上げた。一方のルクレールはそのまま走行を続けるも、18周目にタイヤバリアーに激突。時速175キロでクラッシュしたものの、無傷の様子で自らマシンを脱出した。

 動揺を隠せずスロットルに問題があったと叫んだルクレールは、これでポールポジションからのリタイアは今季3度目となった。

 フェラーリ勢のGP3連勝の可能性は高かったと悔やんだルクレールは、その後「ミスだった。自分のミスだ。プッシュしすぎてリアが滑った」とクラッシュは自身に非があったと認めた。(c)AFP