【7月25日 Xinhua News】中国浙江省紹興市の上虞区で21日、2022中国ゲーム産業革新発展フォーラムが開催され、中国音像・デジタル出版協会(CADPA)の張毅君(Zhang Yijun)第一副理事長が「2022年上半期(1~6月)中国ゲーム産業報告」を発表し、詳細な解説を行った。

 報告書によると、中国ゲーム市場の上半期の売上高は前年同期比1・8%減の1477億8900万元(1元=約20円)で、ここ数年で初めて前年同期を下回った。ゲームユーザー数も0・1%減少した。売上高とユーザー数が共に減少したことはゲーム産業の「人口ボーナス」がほぼ消失し、業界が既存ユーザーを巡る競争の時代に入ったことを示している。

 上半期、中国企業が独自開発したオンラインゲームの売上高は4・3%減の1245億8200万元。市場全体が低迷する中、国内市場における国産ゲームの人気は大幅に落ち込んでいる。国産ゲームの海外市場での売上高は6・2%増の89億8900万ドル(1ドル=約136円)に達し、比較的安定した成長を維持していたが、広告コストの増大や貿易障壁の高まりにより、海外市場の成長も鈍化しており、伸び率は前年同期を下回った。

 モバイルゲーム市場の売上高は3・7%減の1104億7500万元。上半期は新たなヒット作を欠き、売上高は既存製品が支えとなった。ユーザーの携帯電話買い替え意欲の低下もモバイルゲーム市場の縮小につながった。

 eスポーツゲーム市場の売上高は11・6%減の637億1200万元。リアル開催の大会が大幅に減少し、ライブ配信のコンテンツ供給が不足したことで、ユーザーのオンラインゲームへの参加意欲や課金意欲が大きく減退し、売上高が大幅に減少した。

 この他、カジュアルゲーム市場の売上高は0・1%増の169億6800万元だった。(c)Xinhua News/AFPBB News