【7月24日 AFP】パレスチナ自治政府の保健省は24日、同自治区ヨルダン川西岸(West Bank)のナブルス(Nablus)で、イスラエル軍の夜間作戦によりパレスチナ人2人がそれぞれ胸と頭を撃たれて殺害されたと発表した。このほか6人が負傷し、うち2人は重体だとしている。

 イスラエル軍は、ナブルスで軍事作戦を実施し、武装した容疑者と銃撃戦になったと発表。ただパレスチナ側の死傷者についてはコメントしていない。

 イスラエル軍は、国内でここ数か月間に相次いだ襲撃事件を理由に、ヨルダン西岸で毎日のように軍事作戦を実施している。パレスチナ自治区では今年3月以降、西岸を中心に少なくとも52人のパレスチナ人が死亡した。犠牲者には非戦闘員も含まれている。

 ジェニン(Jenin)でイスラエル軍の作戦を取材中に撃たれて死亡したカタールの衛星テレビ局アルジャジーラ(Al Jazeera)の記者、シリーン・アブ・アクレ(Shireen Abu Akleh)氏もそのうちの一人だ。

 一方、イスラエル国内では同期間に、パレスチナ人の襲撃で19人が死亡した。(c)AFP