【7月24日 AFP】イラン南部で豪雨に伴い洪水が発生し、地元当局は23日、少なくとも22人が死亡、1人が行方不明になっていると発表した。

 イランでは過去10年間、繰り返し干ばつに見舞われる一方、洪水もたびたび発生している。土地が乾燥し切ったところへ集中豪雨が降ることで、洪水の被害が拡大している。

 地元メディアやソーシャルメディアで公開された映像には、南部ファールス(Fars)州を流れる川が増水し、車が流される様子が捉えられている。流されかけた車から子どもを救出する人の姿も見られた。

 ファールス州エスタフバン(Estahban)のユセフ・カーガー(Yousef Kargar)郡長は国営イラン通信(IRNA)に対し、22日午後5時ごろから豪雨となり、エスタフバン中心部で洪水が発生したと述べた。

 IRNAによると、同州では今後さらに強い雨が降ると予想されている。

 イランではここ数か月間、中部と南西部を中心に河川の渇水をめぐり当局に抗議するデモが相次いでいる。1週間前には、北西部の山岳地帯にある、かつて中東最大の湖とされたウルミア(Urmia)湖が干上がっていることに抗議するデモが行われ、複数の参加者が逮捕された。(c)AFP/Payam DOOST MOHAMADI