【7月24日 AFP】世界保健機関(WHO)は23日、感染が拡大しているサル痘について、最高度の警告である「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言した。米疾病対策センター(CDC)が22日に発表した集計によると、サル痘の感染者は74か国で1万6800人以上確認されている。

 テドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長は記者会見し、「サル痘の危険性は欧州地域では高く、世界のそれ以外の地域では中程度だ」とWHOが評価していることを明らかにした。

 テドロス氏は、感染拡大は「男性同士で性交渉をする人、特に複数の性的関係を持つ人の間に集中している」として、「適切な集団に適切な対策を講じれば感染拡大を阻止することは可能だ」と述べた。(c)AFP/Christophe VOGT