【7月23日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は22日、同国が穀物輸出をめぐりロシアと交わした合意について、国連(UN)には順守を保証する責任があると言明した。

 両国はトルコ・イスタンブールで同日、黒海(Black Sea)の封鎖により滞っている穀物輸出を再開し、世界的な食糧危機の緩和を目指す合意文書に署名した。

 ゼレンスキー氏は毎日行っているビデオ演説で、「ロシアは挑発行為をし、ウクライナや国際社会による努力を妨げようとする可能性がある。だが、われわれは国連を信用している。今後の合意保証は国連の責任だ」と述べた。

 合意内容については、ウクライナに「完全に」利するものであり、港への出入りはウクライナ軍がすべて管理すると説明。合意によって、昨年から今年にかけて収穫された約2000万トンの農産物が輸出される見込みだとし、ウクライナには約100億ドル(約1兆3600億円)分の穀物在庫があると述べた。

 ウクライナのオレクサンドル・クブラコフ(Oleksandr Kubrakov)インフラ相は、黒海沿岸の港からの穀物輸出は数日以内に再開される可能性があると述べている。(c)AFP