【7月24日 Xinhua News】中国北京市の国家植物園(北園)によると、絶滅危惧種のショクダイオオコンニャクが19日、展示温室で開花した。6日に最初の株が開花し、今回の開花に続いて、間もなく3番目の株も開花することになっており、人工栽培でショクダイオオコンニャクが連続して開花するのは初めてとなる。

 同植物園エンジニアの牛夏(Niu Xia)氏によると、ショクダイオオコンニャクはインドネシア西部スマトラ島の熱帯雨林原産のサトイモ科コンニャク属の絶滅危惧種で、中国では、2011年に北京市植物園で初めて開花してから、今回で7回目の開花となる。

 同種は草本植物で最も大きな非分枝肉穂花序を持ち、現在知られている最も高い花序は3メートル以上に達する。今回同植物園で開花した花序は高さ1・68メートルで、肉穂花序の周囲には、逆さになった煙突のような直径1・05メートルの赤紫色の仏炎苞(ぶつえんほう)があり、中央の花序を保護している。

 牛氏によると、同植物園の研究者は、ショクダイオオコンニャクと使用価値のあるコンニャク属の他の種を交配し、新たな品種を育種する方法を研究している。(c)Xinhua News/AFPBB News