【7月22日 Xinhua News】中国のインターネット検索大手、百度(バイドゥ、Baidu)は21日に開いた年次イベント「百度世界大会2022」で、量産型の自動運転車「アポロRT6」を公開した。1台当たりの生産コストは25万元(1元=約20円)で、量産コストを業界の10分の1程度に低減する。同社創業者の李彦宏(Robin Li)董事長兼最高経営責任者(CEO)は、自動運転タクシーの料金を将来的に現在の半分に抑えられるとの見通しを示した。

 百度によると、量産型の自動運転車の価格は、市販の一般的な新エネルギー車(NEV)と同程度になる。来年から傘下の自動運転配車サービスプラットフォーム「蘿蔔快跑」に導入する計画で、生産能力は運営状況に合わせて1万台から10万台に段階的に増やしていく。2025年に国内65都市での運営を実現させ、30年には100都市に広げる方針を掲げている。

 イベントで公表された最新データによると、蘿卜快跑は既に国内10都市でサービスを展開しており、配車依頼件数は累計100万件を超える。百度はこれまでに50以上の都市でスマート交通ソリューションの実証実験を行っている。(c)Xinhua News/AFPBB News