【7月23日 AFP】最新作『ブレット・トレイン(Bullet Train)』のプレミア上映会で仏パリを訪れた米俳優ブラッド・ピット(Brad Pitt、58)が、近いうちに俳優業から引退するのではとのうわさを一蹴した。

 ピットは先月、男性誌「GQ」のインタビューで役者人生の「最終コーナー」に入ったと述べ、これが俳優を引退する日が近いとの臆測を呼び、ファンをやきもきさせていた。

 この臆測についてピットは、「あれ(インタビュー)が引退宣言として取られてしまったみたいですね。そんなつもりはありませんでした」とAFPの取材に答えた。

「中年期を乗り越え、最終区間にたどり着いたのです。(中略)ここで自分はどう時間を過ごしたいのか? この年にもなれば、もう十分失敗もしているし(中略)今は、失敗から学んだことを生かせるという安心感があります」

 映画『ブレット・トレイン』で主役を演じているピット。デヴィッド・リーチ(David Leitch)監督によるこのアクションコメディーでは、新たな領域に挑戦する姿を見ることができる。

 作中、日本の新幹線を舞台に殺し屋同士の激しいバトルが繰り広げられる。ピットは、そのバトルに巻き込まれる殺し屋の一人を演じている。「通常の殴り合いよりずっと面白いです。ユーモアと個性的なキャラクターが盛り込まれています」

『ブレット・トレイン』は、ジャッキー・チェン(Jackie Chan)のアクション映画にインスピレーションを得たとされる。

 ピットは、「ジャッキー・チェンと彼のやってきたことについて語り尽くすことなどできません。彼の域に近づけたことすら、私は全くありません」とコメントした。(c)AFP/Jordi ZAMORA