【7月23日 Xinhua News】中国地質大学(北京)の邢立達(Xing Dakai)副教授らのチームはこのほど、四川省(Sichuan)楽山市(Leshan)のレストランで10日に見つかった恐竜の足跡とみられるくぼみを調査し、白亜紀に生息していた「竜脚類」恐竜の足跡化石群であることが分かったと明らかにした。

 調査したのは、邢氏と同省自貢市にある自貢恐竜博物館の彭光照(Peng Guangzhao)研究員らによる専門家チームで、小型無人機を使った撮影や3D(三次元)スキャンによる解析の結果、くぼみのある場所は白亜紀の地層「夾関組(Jiaguan Formation)」の恐竜遺跡で、足跡は竜脚類恐竜「ブロントサウルス」のものであると確認した。

 くぼみを発見した欧鴻濤(Ou Hongtao)さんは、普段から古生物に関する書籍やニュースに関心が高かった。レストランで食事中、中庭に珍しい形状のくぼみが複数あることに気付いて詳しく観察し、恐竜の足跡化石の可能性があると判断、その日の晩に邢氏に連絡を取った。

 邢氏は今回の発見について、楽山市の市街地で初めて見つかった恐竜の足跡化石という点で意義があると説明。足跡は約1億年前、乾燥地だった楽山の河川周辺で活動していた体長約8メ―トルの竜脚類2頭が残したと推定した。足跡化石が見つかったレストランは、有名な観光名所「楽山大仏」からわずか5キロの場所にある。(c)Xinhua News/AFPBB News