【7月21日 AFP】(更新)イタリアのマリオ・ドラギ(Mario Draghi)首相(74)は21日、連立政権の崩壊を受けて辞表を提出した。大統領府が声明で発表した。

 声明によると、ドラギ首相は「自身の辞任と内閣の退陣」を表明。内閣は「現行業務を遂行するため」当面は維持されるという。

 20日に上院で行われたドラギ政権の信任投票で、シルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)元首相率いる中道右派「フォルツァ・イタリア(FI)」、マッテオ・サルビーニ(Matteo Salvini)書記長の極右「同盟」、左派「五つ星運動(M5S)」が、連立はもはや不可能だとして、採決への参加を拒否していた。

 政治アナリストは、セルジョ・マッタレッラ(Sergio Mattarella)大統領が議会を解散し、9月か10月に総選挙が行われる可能性があるとみている。

 直近の世論調査では、来年5月に予定されていた総選挙までドラギ氏の続投を望む声が多かった。(c)AFP