【7月21日 Xinhua News】中国香港特別行政区の香港故宮文化博物館によると、同博物館はこのほど、特別行政区政府教育局と共同で中高生向けの歴史の補助教材「細説文物-中国歴史教学資源冊」を編さんした。斬新な方法で中国の文化、芸術、歴史に対する中高校生の興味を養うとしており、9月の新学期に合わせて香港の中学、高校に配布される。

 教材は同博物館の展示品を主な知識媒介とし、四つの学習活動単元からなる。教師が柔軟的に活用することで、生徒の中国史に対する興味を引き出す。

 同博物館の呉志華(ご・しか)館長は、博物館にとって文化財教育は最重要活動だと指摘。博物館には中国の文化、芸術、歴史に関する豊富な資源があるとし、今後も教育界との協力を続け、対象も中学・高校だけでなく、小学校や幼稚園にも広げていく考えを示した。

 同博物館は今月3日に一般公開された。北京の故宮博物院の所蔵品から900点余りを厳選して展示しており、国家1級文化財文物も166点含まれる。(c)Xinhua News/AFPBB News