【7月24日 AFP】タンザニア北部のンゴロンゴロ自然保護区(Ngorongoro Conservation Area)から、南に約600キロ離れたハンデニ(Handeni)地区へのマサイ人の移住が先月から行われている。

 ンゴロンゴロ自然保護区は国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産に登録されている。牧畜民のマサイ人は100年以上前からそこで暮らしてきたが、当局は人口増加によって野生動物の生息地が侵されているとしており、マサイ人は立ち退きの危機に直面している。人権団体は違法な追い立てだと訴えているが、当局は移住は任意だという立場だ。(c)AFP