【7月21日 AFP】米中央情報局(CIA)のウィリアム・バーンズ(Bill Burns)長官は20日、中国に台湾への武力行使をちゅうちょしている様子は見られず、侵攻のタイミングや方法に関しては、ウクライナにおけるロシアの経験を参考にしているとの見方を示した。

 バーンズ氏はコロラド州アスペン(Aspen)で開かれたアスペン安全保障フォーラム(Aspen Security Forum)で、中国がウクライナ侵攻から得ている教訓について問われると、「何年か先に武力を使って台湾を支配するかどうかという選択肢に関しては中国指導部はおそらく影響を受けていない。影響を受けているとすれば、それをいつ、どのように実行するかに関してだろう」と述べた。

 一方、スリランカが経済危機に陥っていることについては、同国指導部が高水準の債務負担を伴う中国からの投資に依存したことが主因だと指摘。「中国に対し多額の債務を負うという、自国経済の未来にとって実に愚かな賭けをし、経済的にも政治的にも破滅的な結果を招いた実例」を各国は教訓とすべきだと語った。(c)AFP