【7月21日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2022)のエントリーリストが20日に発表され、女子はセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)、男子はノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)らが名を連ねた。だが、ジョコビッチは新型コロナウイルスワクチン未接種のため、米国に入国できないとみられる。

 元世界1位のセレーナは1999年の初優勝以来、全米オープンで通算6度の優勝を誇り、現在はマーガレット・コート(Margaret Court)氏が持つ四大大会(グランドスラム)歴代最多24勝の記録まであと一つの状態となっている。

 このところはけがで長期離脱し、先日のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)で1年ぶりにシングルス復帰を果たしている。

 そのウィンブルドンで大会通算7度目、四大大会通算21度目の優勝を果たしたジョコビッチもエントリーリストに名前があったが、全米通算3勝のジョコビッチは、ワクチン接種を拒否しているため、米国には入国できない。

 これについて全米テニス協会(USTA)は「グランドスラムのルールブックに従い、大会最初の月曜日から42日前のランキングに基づいて、資格を有する全選手が男女シングルスの本戦に自動的にエントリーされる」と説明し、「全米オープンは選手のワクチン接種を義務付けていないが、ワクチン未接種の非米国市民の入国に関する米政府の立場を尊重する」と述べた。

 男子は世界1位のダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)が大会連覇に挑む。メドベージェフをはじめロシアの選手は、母国のウクライナ侵攻により今年のウィンブルドンは出場禁止となったが、全米オープンでは中立旗の下でプレーすることができる。

 女子は前回女王のエマ・ラドゥカヌ(Emma Raducanu、英国)や優勝2回の大坂なおみ(Naomi Osaka)らがリストに名を連ねた。

 今季最後のグランドスラムとなる全米オープンは、8月29日〜9月11日に米ニューヨークで開催される。(c)AFP