【7月21日 AFP】フランスの医薬品・保健製品安全庁(ANSM)は19日、新型コロナウイルスワクチンの接種により月経に影響が出た疑いがある女性に対し、政府のウェブサイトを通じた報告を呼び掛けた。

 ANSMは、米製薬大手のファイザー(Pfizer)とモデルナ(Moderna)がそれぞれ開発したワクチンの副反応について調査を行っている。両ワクチンはこれまで、フランスで女性に対して7000万回投与された。

 ANSMによると、すでに約1万1000人の女性が医師に対し月経の変化を報告しているが、大半は月経不順や出血量の変化などの「深刻でない」症状で、短期的なものだった。こうした症状と接種との関連性は確認されていない。ANSMは女性に対し、連帯・保健省のサイトに設けられた申告フォームに「可能な限り詳細な情報」を記載するよう促した。

 米科学誌サイエンス・アドバンシズ(Science Advances)に先週掲載された調査結果では、回答者の42%がワクチン接種後に生理が重くなったと報告している。調査は昨年4月、米国のイリノイ大学(University of Illinois)とワシントン大学医学部(Washington University School of Medicine)が3万9000人を対象に実施した。(c)AFP